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たくさんの出逢いと感動の一年

 2020年も残りわずかとなってしまいました。コロナに翻弄された春以降、日常生活にも大きな変化が求められました。そのような中で、当店では、密を避けながら楽しめるイベントはないものかと思案してきました。

 4月からスタッフの入れ替わりで新体制となり、縮小せざるを得ないこともありましたが、ホームページ立ち上げにより「拡がり」を持てたことは、今までとは違った「みやがわ書店」のカラーを発揮することができたのではないかと思います。

 5~6月には、伊勢在住の絵本作家二見正直作「もっとおおきなたいほうを」の原画展。お客様と作家の交流も何度か持つことができました。

 8~9月は「へいわ」への思いを込めて、絵本や紙芝居を特別コーナーとして並べました。同時に「100かいだてシリーズ」(偕成社刊)にちなんで「みんなの100かいだてのいえをつくろう!!」を企画。170名ものお客様にそれぞれの家を描いていただき、店内を楽しく賑やかな雰囲気にしていただきました。

 10~12月には「まついのりこフェア」。絵本と紙芝居の恩師のりこさんの没後3年、学んだ事を更にグレードアップすべく気持ちを新たにして、貴重な作品と想い出の写真を展示しました。

 こうした企画を準備し、お客様と楽しさを分かち合えることに喜びを感じています。

 「へいわ」のコーナーからは、紙芝居「二度と」「ちっちゃいこえ」の作品に「広島・長崎のことは永久に語り継がないとだめですね」という声をいただきました。

 11月には子どもたちに感動!二見作「メガネくんとハダシくん」で読書感想文を書いた小2のしゅり君が三重県最優秀賞に。しゅり君とご家族、そして店までかけつけていただいた作者二見さんと共に喜び合いました。

 「まついのりこフェア」時には、紙芝居舞台を常設しておきました。すると、幼い頃から来ていただいている小1のはるとくんが、「みんなでぽん」をお母さんの前で一生懸命演じてくれたのです。その光景にお母さんも私もただただ感動でした!!当店に通ってくださる子どもたちの成長を、こうして目の当たりにできる事ほど、うれしいことはありません。

 このような様々な心に残る出来事や反響が何よりの励みです。たくさんの方に支えられ、今年も1年ありがとうございました。

 ただ今、来年に向けて「松本春野原画展&オンライントークショー」の企画準備中です。詳細はチラシ、ホームページ等でお知らせいたします。

 来年もどうぞよろしくお願いいたします。

(店主 橋村孝子)