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「第2の絵本との出会い」

今回は、“おとうさん”からの声です!

 

 私は三児の父親です。絵本との出会いは幼少期、母から読んでもらった「ぐりとぐら」、「おでかけのまえに」、「ノンタン」が記憶にある。母が幼稚園教諭だったこともあり、絵本には親しみがあったように思う。「絵本はアルバムのようなもの」。絵本に出会った時のこと、読んでもらった時のこと、読んでもらった人、場所…。絵本を開けばその時の情景が浮かんでくる。私の場合は母であり、祖父、祖母と暮らした建て替える前の実家の情景だ。

 そんな私は、大人になった今、第二の絵本との出会いを迎えた。それは妻の影響が多分にある。もともと絵本が好きだった妻。そのおかげで、我が家には数え切れないほどの絵本が本棚を埋め尽くしており、その中には、私が親しんだ絵本が子どもたちに買った新しいものとして並んでいる。今、私は三人の子どもたちに、主に夜、絵本の読み聞かせをしている。妻も毎日読み聞かせをしていたおかげで、子どもたちは自然と絵本が好きになり、絵本がある生活が当たり前になった。

 そして、子どもに読み聞かせする本とは別に、自分用に買った絵本も多くなってきた。私たち夫婦の選ぶ本は、作品選びが全く違う。でも、その違いがまた面白く、結果、子どもたちが絵本と出会う幅を広げているのだと思う。

 絵本はしばしば、寝かしつけのためや、教育のためと言われることがある。もちろんそのような面もあるだろう。しかし、私は絵本に対し、子どもたちとのコミュニケーションツールとしての素晴らしさを感じている。絵本の中で繰り広げられる出来事を、実際に一緒に体験したり、一緒にやったことを逆に「絵本と一緒だね」と話すこともあり、現実を絵本と重ね、楽しむことで、それがまた絵本の情景と重なり、そして家族の思い出ともなる。

 最近は絵本好きの人との交流も増え楽しい限りだ。けれどそれはネットを介してのことであり、もっと身近に仲間を増やしたいと思う今日この頃である。(中津一良)