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世代を超えてつながる

エリック・カールさんの訃報に、いてもたってもいられない方々が当店に足を運んでくださっています。まず新聞記者さん。
1992年に来日した際、この店を訪れたカールさんとのつながりを取材し、記事にしてくださいました。

「橋村さんが悲しんでる」と心配してきてくれた子どもたち、カールさんの絵本大好きな子どもたち、親御さん、おじいちゃん、おばあちゃんたち、それぞれが絵本の思い出を語ったり、新たな絵本を手にしたりしてカールさんを偲びました。国を超え、世代を超えた人々の心をつかんだ偉大な作家であったことを改めて思います。
そんな折、カールさんの翻訳をしているアーサー・ビナードさんのトークイベントをゴーリキマリンビレッジで行いました。

潮風混じりの空気、ゆっくり夜に向かう景色、開放的な野外会場は、今の鬱屈した現実社会から心を解放させてくれるようでし
た。第五福竜丸でアーサーさんとつながる(株)ゴーリキさんをはじめ、たくさんの方にご協力をいただきながらの開催でした。
本当にありがとうございました!さまざまな「つながり」を強く感じた1ヶ月でした。
さて、このような「つながり」の原点から今に至る「みやがわ書店 店主橋村孝子」の足跡が、6月4日付の中日新聞『この人』に掲載されました。(さつき)
(以下、新聞記事より抜粋)
「戦後に移った伊勢市で両親が書店を開業。結婚して住んだ名古屋市では『幼児と文学研究所』に通い、絵本の魅力に触れた。1977年に帰郷して家業を引き継ぎ、還暦を機に絵本専門店にした。」
「親子や大人向けの読み聞かせ会をはじめ、戦争経験者として絵本を通じて平和を伝える会、県内外で絵本に関する講演会も開くなど、活動は多岐に及ぶ。」