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4月の大人コース

「サクラ はる なつ あき ふゆ」
 おくやまひさし 作
 ほるぷ出版 1,980円

 

 伊勢の桜の名所と言えば宮川の堤。ゆったりした川の流れと溶け合った美しさには圧倒されますね。私の通勤途中にもちょっとした桜の「名所」があります。松阪の中の川の桜や学校の桜。枝が赤みを帯びてきたことに気づき始めてから、開花の待ち遠しさを楽しみます。花が咲き、満開の景色を見ると、気持ちも明るくなりますね。
 そして日本人は、散る桜の姿にも心を打たれます。風に舞う花を惜しんだり、人生の様々を重ねたり。
 さて、花が散ってからも桜の木はずっとそこに在り続けています。この本は、動かない桜への訪問者や、桜が生きている様子を観察。桜の四季を描いた本です。       (さつき)