「世界はこんなに美しい」
エイミー・ノヴェスキー 文
ジュリー・モースタッド 絵
横山和江 訳
工学図書 2,200円
バイクで世界一周した、初めての女性アンヌが見たもの、出会ったもの、つかんだものが語られます。
アンヌを包む空の色は自然の色そのままでなく、時間や場所、心の模様によって様々に表現されているすてきな絵です。
世界を知り、世界の中の自分を確かめに行ったアンヌ。現実から抜け出す思い切りの良さがカッコイイ!
又、作者ノヴェスキーさんがアンヌに会う旅に出たことも意味があります。アンヌが旅した時とは世界情勢が違っています。「簡単に国境が越えられるのは、いかに幸運であるか」とし、訪れた場所や人に敬意をもって描きだしたと言っています。
現実を包む大きな世界を感じる方法は人それぞれ。かわり映えのしない毎日も、自分の心が変われば新鮮なものになりそうな、そんな勇気を与えてくれる本です。 (さつき)
コメントをお書きください