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おかげさまで300号

 1998年7月に、みやがわぶっくだより第1号を発行しました。以来25年間、毎月毎月当店スタッフと共に書き続けて、今号で300号。これもひとえにお店に感想を寄せてくださる皆様の声あってこそ。心より感謝申し上げます。これからも、ささやかなえほんの便りをご愛読いただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、5月20日・21日と二日間、3年ぶりに東京へ行ってきました。
 第一の目的は、「紙芝居文化の会」運営委員会に運営委員として出席。第二は、故「まついのりこさん」の功績を描いた書籍『Noriko Matsui』がベトナムの「キムドン社」から出版される、その記念祝賀会への出席参加。
 30年あまりも時を過ごして学んだ紙芝居文化の会も、紙芝居の原点を学ばせてもらったまついのりこさんとの関係も、私にとって今も変わらず、計り知れない栄養をいただいている存在です。
 更に心が癒やされる出会いもありました。今年1月、当店65周年記念行事で講演して下さった「松本春野さん」がお時間を割いてくれ、お嬢さんの「ののちゃん」も交えて3人で楽しいランチタイムを! 
 春野さんは、7月に出版予定の絵本『トットちゃんの15つぶのだいず』のゲラ刷りを見せて、「黒柳徹子さんが原案の絵本です。みなさんに読んでもらうのがとても楽しみです!」と目を輝かせて説明してくれました。
 その後私は、ののちゃんにストーリーテリング『メアリーさんとブラウンさん』を指導させてもらい、表現力に長けたののちゃんは、すぐに吸収してオリジナル作に仕立てていました。
 今回の東京滞在は、86歳の老婆には強行スケジュールでしたが、いろんな意味で未来が楽しみになる、とても意義深いものでした。

店主 橋村孝子